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2011/05/03

第31回企画展「竹内浩三展 五月のように-竹内浩三生誕90周年記念-」

| by システム担当者

竹内浩三は、1921(大正10)年に生まれてから戦争で亡くなるまでの23年間という短い生涯でしたが、自分の人生を精一杯生き、まんが、詩、日記、小説など私たちに多くのものを遺してくれました。竹内浩三の作品は時代をこえて私たちの心に届き、胸に響きます。生誕90周年にあたり、一人でも多くの方に竹内浩三の魅力を知っていただきたく、今回企画展示を開催いたしました。
なお、このたびの展示はごく一部のパネルと書籍を除き、ほとんどの資料が本居宣長記念館様よりお借りしたものです。
貴重な資料を快くお貸しくださいました本居宣長記念館様、ご尽力くださいました関係者の皆様に心からお礼申し上げます。



竹内浩三の略歴

1921(大正10)年5月12日 ~1945(昭和20)年4月9日

1921(大正10)年5月12日、宇治山田市(現伊勢市)に生まれる。父・竹内善兵衛、母・よし(芳子)。1928(昭和3)年、宇治山田市立明倫小学校に入学。浩三が11歳のときに、母・よしが亡くなる。1934(昭和9)年、三重県立宇治山田中学校に入学。中学校時代に同級の阪本楠彦、中井利亮等を誘って、『まんがのよろづや』などの手作りの回覧雑誌を作成。中学時代の友人たちが浩三について、「手がつけられぬほど陽気でお人好し」「笑い声を聞いていると教室中が笑い出す」と語っているように、明るく素直で心の温かい人物だったと思われる。1939(昭和14)年、宇治山田中学校卒業。上京して浪人生活を送るが、父・善兵衛が亡くなり、翌1940(昭和15)年、念願の日本大学専門部(現芸術学部)映画科に入学。1942(昭和17)年、在京中の宇治山田中学校時代の友人・中井利亮、野村一雄、土屋陽一と『伊勢文学』 を創刊。9月、日大専門部を半年間繰り上げて卒業し、10月1日、久居町(現津市)の中部第三十八部隊に入営。1943(昭和18)年9月、茨城県西筑波飛行場に新たに編成された滑空部隊に転属。1944(昭和19)年、1月1日から『筑波日記』の執筆を開始。12月、斬り込み隊員として比島に向かう。1945(昭和20)年、4月9日、昭和22年三重県庁の公報によれば「陸軍上等兵竹内浩三、比島バギオ北方一〇五二高地にて戦死」。享年23歳。

展示資料

本居宣長記念館所蔵資料

  • 「伊勢文学」創刊号から第十号
  • 「伊勢文学」同人名刺
  • 竹内浩三・同敏之助白石奉献写真
  • STUDENT’S SIDE READERS Ⅱ
  • 初等数学 算数・代数 続巻
  • 竹内浩三作品集
  • 竹内浩三集
  • アルバム
  • 呼出状
  • 身分証明書
  • 作文 花
  • 作文 批判
  • ビクター・レコード 洋楽総目録
  • 昭和十二年当用日記
  • 北方の蜂 創刊号
  • 浩三からの手紙 小林茂三氏宛
  • 美人画油絵
  • スケッチブック
  • 風景画油絵
  • 雨にもまけず オリジナルシナリオ
  • 天気のよい風船
  • 写真帳
  • 作品4番
  • 芸術について
  • 浩三からの手紙 姉宛
  • 詩集 培養土
  • 雷と火事。手紙。ふられ譚
  • 浩三からのはがき 姉宛
  • 横光利一集
  • 堀口大学集
  • 昭和詩鈔
  • 小遣帳
  • ハイゼ傑作抄
  • 花火
  • 筑波日記
  • 筑波日記 (2)
  • 浩三からのはがき 姉宛
  • 浩三からのはがき 姪宛
  • 死亡告知書・死亡認定理由書
  • 「皇室武運長久」と書かれたのぼり
  • 『竹内浩三楽書き詩集 -まんがのよろづや-』 原画1
  • 『竹内浩三楽書き詩集 -まんがのよろづや-』 原画2

三重県立図書館所蔵資料

  • 『愚の旗』(竹内浩三著 中井利亮編 松島こう発行 1956)
  • 『純白の花負いて -詩人竹内浩三の“筑波日記”-』(桑島玄二著 理論社 1980)
  • 『竹内浩三全集 1』(竹内浩三著 小林察編 新評論 1984)
  • 『竹内浩三全集 2』(竹内浩三著 小林察編 新評論 1984)
  • 『恋人の眼や ひょんと消ゆるや -戦没の天才詩人 竹内浩三-』(小林察著 新評論 1985)
  • 『竹内浩三をめぐる旅』(たかとう匡子著 編集工房ノア 1994)
  • 『愚の旗』(竹内浩三著 成星出版 1998)
  • 『ぼくもいくさに征くのだけれど』(稲泉連著 中央公論新社 2004)
  • 『竹内浩三楽書き詩集 -まんがのよろづや-』(竹内浩三絵・文 よしだみどり編 藤原書店 2005)
  • 『竹内浩三集』(竹内浩三文と絵 よしだみどり編 藤原書店 2006)
  • 『伊勢人 №158 特集:竹内浩三が見たNIPPON』(伊勢文化舎 2007)
  • 『八重垣』(松島博 松島こう子著 松島博発行 1986)
  • 『ヤマトヒメ・ラインを走る -中井利亮遺稿集-』(中井利亮著 中井信子発行 2003)
  • その他パネル等

五月のように

五月のように
竹内浩三
なんのために
ともかく 生きている
ともかく


どう生きるべきか
それは どえらい問題だ
それを一生考え 考えぬいてもはじまらん
考えれば 考えるほど理屈が多くなりこまる


こまる前に 次のことばを知ると得だ
歓喜して生きよ ヴィヴェ・ジョアイユウ
理屈を云う前に ヴィヴェ・ジョアイユウ
信ずることは めでたい
真を知りたければ信ぜよ
そこに真はいつでもある


弱い人よ
ボクも人一倍弱い
信を忘れ
そしてかなしくなる


信を忘れると
自分が空中にうき上がって
きわめてかなしい
信じよう
わけなしに信じよう
わるいことをすると
自分が一番かなしくなる
だから
誰でもいいことをしたがっている
でも 弱いので
ああ 弱いので
ついつい わるいことをしてしまう
すると たまらない
まったくたまらない


自分がかわいそうになって
えんえんと泣いてみるが
それもうそのような気がして
あゝ 神さん
ひとを信じよう
ひとを愛しよう
そしていいことをうんとしよう


青空のように
五月のように
みんなが
みんなで
愉快に生きよう


『日本が見えない -竹内浩三全作品集-』(竹内浩三著 小林察編 藤原書店 2001年発行)より


展示期間 平成23年5月3日(火)~12日(木)
〒514-0061 津市一身田上津部田1234番地 
三重県立図書館 情報相談課
(TEL 059-233-1180)
ご意見・ご感想は mie-lib@library.pref.mie.jpまで


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