更新
第1回企画展「三重の文学者10人展」
荒木田 守武
(1473年から1549年) 伊勢国宇治出身。連歌・俳諧作者。
伊勢神宮の禰宜職をつとめなから、連歌や俳諧をたしなんだ。「俳諧の始祖(俳祖)」といわれる。『世中百首(よのなかひゃくしゅ)』『俳諧之連歌独吟千句」など。
松尾 芭蕉
(1644年から1694年) 伊賀国上野出身。俳人。
29歳で処女作『貝おほひ』を上野天満宮に奉納、江戸に下る。生涯の多くを旅で過ごし、『笈の小文』『おくのほそ道』などの俳文・紀行文を残した。
本居 宣長
(1730年から1801年) 伊勢国松阪出身。国学者。
商家に生まれ、28歳で医師を開業、かたわら国学研究に励んだ。35年の歳月をかけた『古事記伝』のほか、『詞(ことば)の玉緒(たまのお)』『源氏物語玉の小櫛(おぐし)』など。
佐佐木信綱
(1872年から1963年) 鈴鹿郡石薬師村出身。歌人・国文学者。
父弘綱の志を継ぎ、作歌および後進育成に当たるとともに、歌学研究に貢献した。歌集『思草』『新月』、『校本万葉集』など。
佐佐木信綱
(1872年から1963年) 鈴鹿郡石薬師村出身。歌人・国文学者。
父弘綱の志を継ぎ、作歌および後進育成に当たるとともに、歌学研究に貢献した。歌集『思草』『新月』、『校本万葉集』など。
嶋田 青峰
(1882年から1944年) 答志郡的矢村出身。俳人。
俳誌『土上』を創刊。穏和な作風ながら、やがて新興俳句運動の一翼をになった。俳句弾圧事件で検挙され、釈放後、病没。句集『海光』など。
江戸川乱歩
(1894年から1965年) 名張郡名張町出身。小説家。
大学卒業後、種々の職業を経て、処女作「二銭銅貨」を『新青年』に発表。 探偵小説界の第一人者として活躍した。「心理試験」「陰獣」など。
横光 利一
(1898年から1947年) 阿山郡東柘植村および上野町に少年時代在住。小説家。
福島県会津生まれ。川端康成らと『文藝時代』を創刊、新感覚派の中心作家として活躍した。「機械」「旅愁」など。
北園 克衛
(1902年から1978年) 度会郡四郷村出身。詩人。
詩誌『白紙』『VOU』などを創刊。著書は、第一詩集『白のアルバム』をはじめ、詩集、英文詩集、訳詩集、短編小説集、評論集など38冊。
丹羽 文雄
(1904年から2005年) 四日市市出身。小説家。
大学在学中から同人誌に作品を発表。卒業後郷里で僧侶になるが、「鮎」の好評を機に作家生活に入る。「厭がらせの年齢」「親鸞」など著作多数。
田村 泰次郎
(1911年から1983年) 三重郡富田村出身。小説家。
敗戦後、「肉体の門」で人気を集める。「肉体の悪魔」では従軍慰安婦をいち早くとりあげた。当館には、資料9,000点を収める「田村文庫」がある。
展示期間:平成6年10月7日(金曜日)から10月26日(水曜日)