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津藩の歴史をまとめた『津藩史稿』第1巻の翻刻版を公開します

県立図書館では、津藩初代藩主・藤堂高虎から第12代藩主・高潔(たかきよ)に至るまでの藩主や藩の歴史をまとめた資料『津藩史稿』について、翻刻(活字化)を行うこととしました。このたび第1巻分について作業を終えたことから、ホームページにて公開いたします。

  1. 公開場所 三重県立図書館ホームページ
    トップ > 三重の資料・情報 > 津藩史稿
  2. 概要
    『津藩史稿』は津市の郷土史家・梅原三千(うめはら・みち)が執筆したもので、全部で29巻にも及びます。体裁はカーボン紙を用いて和紙に手書きしたものと思われ、どの程度の部数が作られたのかは不明ですが、現在分かっている範囲では、29巻を一括して所蔵している図書館は三重県立図書館のみです。
    執筆の経緯など不明な点は多いものの、貴重でかつ有用な資料であるため、三重県立図書館ではこの資料の翻刻(活字化)を行うこととしました。
    翻刻については今後も継続し、4ヶ月ごとに1巻分を公開していく予定です。

(参考)

  • 梅原三千について
    元治元(1864)年一志郡久居町戸木に生まれ、三重県師範学校を卒業後教員となる。県内外での教員・官吏生活ののち、明治43(1910)年頃には朝鮮総督府に入り朝鮮にも渡った。大正2(1913)年に職を辞して帰国した後は津に戻り、津市役所の市史編纂局で市史の調査にも携わるなどした。昭和20(1945)年7月、アメリカ軍による空襲により死去。残された原稿類は家族によって友人の郷土史家へ託され、その後三重県立図書館に寄贈された。
  • 『津藩史稿』第1巻について
    今回公開する第1巻では、藤堂家の系譜等のほか、高虎の幼児期から天正19(1591)年頃までの主な出来事がまとめられています。
  • ミニ展示「梅原三千と津藩史稿」
    県立図書館では現在、地域資料コーナー前にて「梅原三千と津藩史稿」と題し、『津藩史稿』やその原稿など梅原が残した草稿類や書写資料の一部を展示しています。(10月29日(木曜日)まで)

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担当課: 資料調査課

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