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平成19年度 図書館ボランティア 活動報告
平成19年度に県立図書館で開催した図書館ボランティア関係のイベントの報告を掲載します。
一般ボランティア
- 3月19日(水曜日) 本の修理工房、第4回定例会
- 3月 2日から3月30日 一般ボランティア館内展示「本が生き返りました」
- 2月21日(木曜日) 第3回定例会
- 1月24日(木曜日) 本の修理工房、第2回定例会
- 12月22日(土曜日) 本の修理工房(学生ボランティアと共催)、第1回定例会
- 8月 8日(水曜日) 平成19年度ボランティア交流会
学生ボランティア
- 3月 2日から30日 学生ボランティア館内展示「学ボラ紹介」「みみの日」
- 2月23日(土曜日) 第4回定例会、講座:「おはなし会 きほんのき」
- 1月26日(土曜日) 第3回定例会、講座:よみきかせサークル「じゅげむじゅげむ」さんとの交流会
- 12月22日(土曜日) 本の修理工房(一般ボランティアと共催)、第2回定例会
- 11月10日(土曜日) キックオフイベント、第1回定例会
ボランティア館内展示(2008年3月2日から30日)
2008年3月2日から3月30日まで、館内展示コーナーにてボランティアによる企画展示を行いました。今回のテーマは、一般ボランティアが「本が生き返りました」(本の修理工房から)、学生ボランティアが「学ボラ紹介」と「みみの日」。
準備風景
一般、学生それぞれのボランティアで数回の企画会議と準備作業を経て、2月28日に展示作業を行いました。
展示
一般ボランティアの展示
本の修理工房を行う中で、あまりにも破損本が多いことから、利用者の方への啓発を行うことを目的に「本が生き返りました」と題した展示を企画しました。実際に破損した本の実物や本の修理工房の様子を紹介した写真などを展示しました。
学生ボランティアの展示
昨年11月に発足した学生ボランティアの活動紹介と、3月3日「みみの日」にちなみ、手話や耳に関連した子どもやヤングアダルト向けの本を展示しました。
一般ボランティア 第2回定例会&本の修理工房
第1回定例会で、毎月第3木曜日を基本に、「本の修理工房」と「定例会」を継続して行うことが決まりました。それにもとづき、1月24日に一般ボランティアの修理工房と第2回定例会が行われました。11人の方に参加していただき、約60冊の破損本の修理をしていただきました。
後半の定例会では、3月に館内展示コーナーで行うボランティア主催の展示についての企画会議を行いました。
本の修理工房
12月22日に一般ボランティア、学生ボランティアの方34名が参加して「本の修理工房」を開催しました。内容は下記の通りです。
目的
ボランティアとして破損本の修理作業をしていただくにあたり、修理の基礎技術を習得します。また、今後継続的に〔本の修理工房〕を開催するうえでの指導者を養成するとともに、ボランティアの方々のコミュニケーションの場としても活用していただきます。
開催日時
2007年12月22日 土曜日
13時30分より15時(講座終了後、16時まで定例会を開催)
開催場所
生涯学習センター4階 中研修室
対象
一般ボランティア、学生ボランティア
内容及び日程
受付(13時から13時30分)
講習および実技研修(13時30分から14時50分)
定例会(15時から16時)
指導
図書館職員
当日の様子
当日の様子を写真で紹介します。
当館職員が講師をつとめ、本の構造や破損の種類、修理方法について実物を用いて説明しました。
次に、実際の破損本の修理を参加者全員にしていただきました。一人2から3冊の本を修理していただきました。皆さん、熱心に取り組んでいただき、用意していた破損本がなくなってしまうほどでした。
この日だけで、60冊以上の本の修理を終えました。
「修理は意外と難しかったけど、本の修理に取り組んでみて、本を大切に扱わzないといけないと実感した。」(参加者のアンケートより)
一般ボランティア 第1回定例会
「本の修理工房」に引き続いて、一般ボランティアの第1回定例会を開催しました。 「自己紹介カード」の作成、意見交流、アンケート記入などをおこないました。
12名の一般ボランティアの方の参加があり、予定時間をオーバーする活発な意見交流をおこなうことができました。
平成19年度 ボランティア交流会
8月8日に、平成19年度のボランティア交流会をおこないました。前半のミニ講演会では、岐阜県図書館一般サポーター代表の渡利正彦さんにお越しいただき、岐阜県の図書館ボランティアの活動についてお話していただきました。後半は、参加者の皆さんの意見交換をおこないました。図書館ボランティアの活動について、いろいろなご意見をお聞かせいただきました。
ミニ講演会(渡利さんのお話)
岐阜県図書館では、次の5種類の図書館ボランティアが活動しています。
- 一般サポーター...書架整理や破損本の修理、蔵書点検、図書館の各種イベントのサポート
- おはなしサポーター...おはなし会での本の読みきかせや紙芝居、人形劇など
- 翻訳サポーター...外国語絵本の翻訳など
- 視覚障害者サービスボランティア...視覚障害者向けに対面読書など
- 花飾りサポーター...館内の花等の飾り付け
そのなかで一般サポーターの代表を12年間つとめておられる渡利正彦さんに岐阜県図書館でのボランティア活動のこれまでの歩みや現状、苦労話や課題などをお話しいただきました。図書館とボランティアとのよき信頼関係の構築や役割分担の明確化、だれでも参加できるようなボランティアの体制づくり、技術やノウハウの伝承、といった本質的なお話にはじまり、「上下関係」的でないコミュニケーションづくりや特定の「グループ」を作らないことなどのボランティア同士のコミュニケーションの心構え、さらに活動の継続や魅力づくりといった課題・問題点に関してのお話と、短い時間の中で盛りだくさんの内容をお話ししていただきました。
多様な考えを持つ多くのボランティアが活動していくには、様々な壁や苦労もあり、必ずしも常に順風満帆で順調に活動してきたとはいえないということがよくわかりました。12年にわたって地道に活動を続けてこられた渡利さんのお話からは学ぶことがたくさんありました。お話の後も予定時間を越えて、活発な質疑応答がおこなわれました。
意見交流会
休憩を挟んで後半は講師の渡利さんも交えて意見交流会をおこないました。出席者は現在登録いただいている図書館ボランティアの方以外に、児童コーナーでおはなし会をしていただいているサークルの方、過去に図書館ボランティアをしていた方、これから図書館ボランティアをしたいと思っている方などいろいろな立場の方がそれぞれの自己紹介の後に、感想や意見を交換しました。おもなご意見は次のとおりです。当日書いていただいたアンケートとともに、今後の活動の参考にさせていただきます。
- 書架整理以外に、本の修理や装備など、図書館側からボランティアに手伝ってほしいことをもっと要望してもらってもいいのではないか。
- 配置図が少ないし、わかりにくい。自分は利用者に尋ねられたときに備えて、どんな本がどこにあるかを個人的に手帳にメモしている。配置図のもっと詳細なものを準備したらどうか。
- 職員の方との交流がもっとあると良い。アイコンタクトだけでもよいので。
- 図書館職員の方とよい信頼関係を築きたい。
- いつ来て、いつ帰ってもよいという自由なところがよい。自分にはあっている。
- 利用者の立場から。館内地図が少ない。マップが館内各所にあるとよい。
- パソコンを使った蔵書検索で、サポートの方が近くにいると、特に高齢者には助かるのではないか。
- 図書館がボランティアをどのように考えているのか、必要としているのかが見えてこない。ボランティアなどの生涯学習を積極的に支援するのが図書館の役割の一つではないか。図書館とボランティアのコラボレーションを有機的に構築し、連携を強化するために、ボランティアの会のようなものを立ち上げてはどうか。